気ままなモノづくり日記

製造業のモノづくりの魅力や生の情報を発信していきます!

エンジニアが最大限尊重される環境を作りたい 220817

エンジニアが最大限尊重される環境を作りたい 220817

仕事中にふと思ったことだが、工場も事業部も社内のエンジニアの扱いが悪いように感じる。勿論、エンジニア側も経営陣に認められるような成果を継続的に上げる努力をするべきなのだが、それにしても経営陣と技術者の溝が深まればモノづくりは上手くいかないというのが私の信条です。

製造業における一つの重点課題かと思うので、身の回りの状況を少し分析することにしました。

社内のエンジニアのモチベーションが低いような気がする。

最近技術メンバーのモチベーションが落ちているような気がしており、どちらが原因と結果かは分からないもののエンジニアが軽視される環境につながっているように思う。

雑ではあるが製造業内の職種をエンジニアと非エンジニア(企画、営業、生産管理、品管etc)に分けるとすると、エンジニアの扱いが悪いと思う具体例をいくつかあげてみる。

  • 問題を解決して当たり前と思われている。非エンジニアには現場の苦労が理解されない。
  • 非エンジニアから問題を持って来られるだけとなっており、一緒に課題解決しようという姿勢が見られない。
  • 非エンジニアから目的のよく分からない打合せに呼ばれ、安心を得るための不要なリスク説明をさせられる。

個人的な見解であるが、非エンジニア職の方がマネジメントに割くことのできる時間が多いためか役職が上位となるケースが多く、エンジニアはマネジメント層からスケジュール管理をされたり、問題解決を迫られるような構図となることがエンジニアのモチベーションを下げているように思う。

何故エンジニアのモチベーションが低いのか

経営陣や非エンジニアがエンジニアの成果、スキルを正しく評価できていないところが大きいように思います。やはり人間は感情で動いてしまうところがありますので、自分の成果を正しく理解して評価してくれる人に付いていきたいと思うものです。

にもかかわらず、実行部隊であるエンジニアの成果をきちんと管理せずに、できていないところばかりを回りが指摘されてしまう。こういった状況をエンジニアが尊重されていない、リスペクトされていないと感じているような気がする。

これでは、エンジニアが前向きに攻めの開発を進めることができないため経営陣にとっても本末転倒であると感じる。

一方で、こういった問題はよく聞く話であって、経営陣や非エンジニア職からしてもエンジニアサイドの無理解を嘆いているように思うので、お互いのことをリスペクトしようという心掛けが重要なのかもしれません。

とはいえ、製造業の中心は技術者であるべきではないか?

技術者管理は経営手段の一つに過ぎない側面があるため仕方ないことなのかもしれないが、製造業は技術者あってのものであるため中心に座すは技術者であってほしい。革新や競争力を生み出せるのは優れた技術者あってこそなので、エンジニアが虐げられるような形のマネジメントでは長期的にみると衰退していくであろうことは想像に難くない。優れた業績を残している会社はTopがテクノロジーに対して非常に深い造詣を持たれているケースが多いように思う。

また、エンジニアサイドも経営やマーケットに興味を持って、積極的に攻めの開発を行えていればエンジニアのモチベーションが下がるような事は無いように思う。ありきたりな結論なのだが、エンジニア職と非エンジニア職とのお互いの歩み寄りが必要であるように思う。