気ままなモノづくり日記

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空の旅の安全性について考察してみた

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空の旅の安全性について考察してみた

こんにちは、Rokiです!

つい先日、タイの国内線フライトと台風11号が見事に重なりまして、かなりの揺れの中空の旅をすることになりました。

筆者は昔、離陸後にトラブルで緊急着陸した経験があるので正直なところ飛行機はめっちゃ苦手です・・・。その後、緊急着陸の原因をネットで探してみても全く理由が分からず、モノづくりに携わる者としては飛行機がどれだけ安全性に気を使っていたとしても一定確率で事故は起きてしまうのは仕方ないものと認識していますのできちんとした説明がなされないことが不親切だなと思った記憶があります。

そんなわけでフライト中に揺れに対して過敏になっていたりするところがあるのですが、逆にこれだけ揺れても大丈夫な飛行機の安全性、耐久性には感心してしまいます。

(今面倒を見ている装置はちょっとしたことですぐにトラブル停止してしまいますのでモノづくりのレベルが根本的に違うと思いました。)

また、恐怖というのは未知から沸き起こる感情とも言いますので、航空機の安全性を調べることで飛行機に対するトラウマを払拭できるかもしれません!

といことで、航空業界の気になるところを気ままに調べてみました!

※素人の調査ですので色々と間違っているかもしれません。

故障モードを考察

 統計を取ったわけではありませんので正確なことは分かりませんが、やはりヒューマンエラーによる事故が一番多いようです。ヒューマンエラーの防止はモノづくりの永遠のテーマかと思いますが、これについては技術的な話から逸れていきますので割愛したいと思います。

 次にエンジントラブルを考察してみます。航空機の両翼に配備されたジェットエンジンというものは高速回転すると部品が摩耗していくと思いますし、風で煽られて揺れると回転軸がブレて部品が削れたり、点火プラグが故障するなどパッと思いつくだけで様々なトラブル要因が考えられます。

ジェットエンジンの仕組みについては他のサイトの方が詳しく紹介されています。

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 筆者はエンジンが航空中に停止してそのままコントロール不能となり墜落することを一番懸念していたのですが、なんとエンジンはどちらかが故障して片方だけになったとしても200分程度は運航できるようです。

エンジンが停止したからといって即座にThe end ではないことが分かりましたので筆者の中では飛行機の苦手意識がかなり薄まりました。

エンジンの故障率はよく調べられていないのですが数万回のフライトには十分耐えるようですので、エンジンが2個とも同じタイミングで故障するリスクは極めて低いでしょう。

 とはいえ、とんでもない負荷のかかる部品かと思いますので、フライトを重ねることでいつかは壊れてしまいます。タービンブレードの亀裂など、負荷がかかり壊れるリスクのある部品を検査、修理等で徹底的に品質管理することで安全性を担保しているようです。

 また、危険な故障モードとして急減圧という現象があります。航空機は空気の薄い上空を飛行しますので内圧を高めているのですが、何らかの原因で機体に穴が開き(この時点で重大トラブルですが)内圧が保てなくなることを急減圧といいます。高度10000m以上で急減圧が発生すると15秒程度で意識を失う恐れがあり、そのため酸素マスクがシート上部に配備されていますので、万が一、いえ億が一そのような事態に遭遇した際は速やかに酸素マスクを着用するようにしましょう。

安全な座席を考察

 素人検証ですが過去の事故例から生存率の高くなる座席を検討してみました。

私の結論から言うと、後部の通路側座席になります。

まず、なぜ後ろの座席が有利かと言いますと、仮に墜落した場合は頭から落ちていくことになりますので後ろ側の座席では幾らか衝撃が吸収されることに期待できます。1985年に日本航空747便が群馬県の山中に墜落して520名が亡くなった日本航空123便墜落事故では後部座席に座っていた4名の方が奇跡的に生還されています。ビジネス、ファーストよりも、エコノミーの方が安全という観点では優れている?のかもしれません。

また、通路側の方が安全な理由ですが、過去の事例でエンジンが爆発した際の破片が窓を突き破り、窓側に座っていた乗客に直撃かつ窓から吸い出されそうになった事例があったからです。(2018年サウスウエスト航空737型機、破片の当たった乗客は死亡)

私は景色の見える窓側によく座っていたのですが、少しでもリスク低減するのであれば通路側の方が得策かもしれません。

航空機の品質管理手法を考察

 航空機の品質管理手法を調べることで安心感が増すと思います。

これについては情報量が多すぎて調べきれませんでしたが、徹底的な検証によって安全性を高めていると言えるようです。不良モードは見える化できる不良と見える化できない不良があります。後者は、例えば内部的に問題が発生しており良品との差が検知できないというモードですが、ある日いきなり不良が顕在化するというリスクがあり得ます。このような不良モードに対しては、十分な検証をしたうえで時間管理にするなどして対応しています。

また、航空事故が発生した際にはその原因を徹底的に追及します。構造設計、材質、製造方法にも勿論気を使っていると思いますが、それでも物質である以上は品質不良が発生しうるため、あらゆる不良モードを想定し、それに応じた対策を取ることが品質管理の基本のようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

筆者の気になる視点から空の旅の安全性を考察してみましたが、この記事が皆さんの快適なフライトに少しでも寄与できたのであれば嬉しい限りです。

個人的には、今後の空の旅が楽しみになりましたので安全について調査して良かったと思いましたし、航空産業にも興味が湧いてきましたので機会があればまた色々と調べてみたいと考えています。

今回は記事が大変長くなってしまいました。短くまとめる努力をしないといけませんね・・。

次回、またお会いしましょう!

~余談~

HONDAではエンジンの要素技術開発に6年、安全性の確立に11年をかけてHONDAJETのエンジンを開発されています。商用化するまでに17年というのに驚いてしまったのですが、皆さんイメージできますでしょうか?どれだけの失敗を繰り返されたのか想像もつきませんが、洗練に洗練を重ねられて技術確立されたのだろう思います。

~後書き~

タイに来て2週間、食事が偏ったせいか口内炎ができてしまいました。タイ料理は基本的にスパイシーな料理が多いですので口内炎にめちゃくちゃ沁みます・・(泣)

すこしでも栄養を取りたいので、ビタミン剤を持ってきておらずホテルの売店でリボビタDのタイバージョンを購入しましたが、、、、

なんと蓋が固すぎて開きません!

30分くらい格闘して何とか開けることができたのですが、いったい蓋を開けるためにどれくらいのトルク(回転力)を想定しているのでしょうか・・。一度測定してみたいものです(笑)

海外で栄養ドリンクは非常に頼りになります。飲んでマイナスになることがありませんので!

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